テーマやトピックはこだわらなくていい!【ラップの作り方 2】

前回はラップ作るにあたっての手順の1.フローを用意しておくということについて書きました。

手順というか、僕は「さあ作るぞ!」となって1からラップを作るというよりは、普段から頭のどこかでラップについて意識してるので、作詞にスムーズに移りやすいんだと思います。とはいっても多作家では全然ないんですけど。

 

さておき、今回は

2.テーマについて自分の答えを一言でまとめる

について書こうと思います。

 

いきなりですが、そもそもテーマあんまり自分で決めてません

僕はラッパーというか、ものづくりする人としてどうなのって感じなんですが、あんまり自発的にテーマを決めるタイプではないです。

人によっては、ラッパーは伝えたいことがまずあって、歌ってる場合なんてないからラップの手法をつかってるんだというイメージだと思います。実際そういうラッパーもたくさんいますが、僕はまず先にラップがやりたかったんです。なんなら伝えたいことも「ラップが楽しいんだ」ということだった気がします。

 

じゃあどうやってテーマを決めてるかというと、僕はラップユニットに所属してるので、メンバーと話し合って決めてます。バンドも組んでるのですが作詞は僕がしますがテーマは演奏隊と話します。でもそれでも全然自発的じゃないです。「じゃあそれでいきます!」てことが多いです。

 

多分、伝えたいことはなかったけどラップを始めたいんだという人たちはそんなに少なくなくて、じゃあ何について歌おうかなというところであれでもない、これでもないってなって結局作らずじまいになるケースは多いと思います。

ラップがやりたくてしかも伝えたいことがあったとなっても、それをすぐに手がけられるのは、いくらラップが比較的敷居の低い歌唱法だとしてもやっぱりある程度慣れが必要でしょう。

 

なんだか消極的なことばかり書いてますが、もらったテーマに対しては積極的に考えます。そのテーマで複数のラッパーとマイクリレーの曲を作るなら、だれもが納得するくらいその面子で一番のラップを作ってやる、というところにもう相当燃えます。

 

ヒップホップには「マイクジャック」っていう人のトラックにラップを乗せて公開する文化があって、人気のある曲だとたくさんのラッパーが俺が一番だといわんばかりのラップを乗せてきます。その同じ土俵で勝ちたい!という感じです。

 

テーマについて書いたつもりが全然書けてない…

ていうか正直、世の中に対して煮えたぎるような不満とか別に無いし、気に入らないことがあっても毒の吐き方とかも全然わからないんです。そういう性格です。自分の内面や理想についてはいろいろ悶々と思うことはあるけど、それはわざわざ歌にすることかな?とか思うともうだめです。

 

僕と同じような人がこれを見てるかはわからないですが、そういう人は周りの人を巻き込んでやってみるといいと思います。自分のラップは基本自分一人で作りますが、ほんとにずっと一人だとモチベーションもなかなか持ちません。

それに誰かと曲を作るなら、一番いいラップをつくるということよりも、自分のパートが曲全体にどう影響があるかとか、だれかがこう答えを提示したなら自分は違う角度から書いた方がいいなとか、テーマの先にも考えないといけない大事なことは沢山あるわけです。「歌いたいこと」なんて最初でつまずくのはもったいないです。

そのテーマでやってみて、自分に合わなかったら別のテーマで作ってみればいいだけだと思います。

 

まわりにラップやバンドマンみたいな人がいないなら、ある程度理解あるだろうと思える人に思い切ってテーマを決めてもらうのもいいかと思います。

 

たぶん、書けます。僕でも作れますから。

 

自分語りばっかり続いて気持ち悪いですが、要は最初から変にこだわらず、自分が楽にラップを作ることのできる環境を作ってみることが大事だと思います。

 

結構前にfeatring(=人の曲に参加)で書いた曲です。

この曲は確か「仲間で活動するなら足の引っ張りなんかしあってるようじゃ、死ぬぜ」みたいなテーマだったと思います。変なテーマですね。

1:20~1:56が僕です。

リリック

一人じゃ勝てん決戦の場 行動で示す仲間の和

責任転嫁見苦しいな 俺たちの明日はどっちだ

一人じゃ勝てん決戦の場 行動で示す仲間の和

責任転嫁見苦しいな 俺たちの明日は

crewdead 狂う全体 うつるペスト 甘さという感染をシャットアウト

シナリオ 栄光へ揃う足並みを イメージを描き起こし皆で掴む

一頭のライオンが三つに分かれて果たして生きていけるのって話さ

畜生 このままじゃ終われねえ ぶれねえ 鋼鉄の意思 見せるまで

 

まとめ

自分が楽に作れるなら何でもいいと思う

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この記事を書いた人

名前:スイコ
ラッパー、デザイナー

鹿児島で音楽活動したりデザインの仕事をしたりして楽しく暮らしています。

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