ブランクが作り手にもたらす3つの影響【ラップの作り方 5】

ラッパーとして活動始めて9年くらいたってます。

今日まで、ライブをしたり、イベントやツアーライブを企画したり、音源をリリースしたりと結構楽しく活動させてもらってきたんですが、

新曲を作ること、新しいラップを書くことはかれこれ2年くらいブランクがありました。ラップについてなんだかんだ書いてますが。

 

今年に入ってラップを書く機会が急激に増えてます。こんな嬉しいことはないです。

ただ、もともと遅筆で訓練することで前は早く書けるようになってたものが今はだいぶ失われてます。

考えることだけは続けてきたのでなんとか作れてるとこです。

 

でも僕に限らず、

「長く活動してるけどいつの間にか新曲は作らないで何年も同じ曲をライブでしてるラッパーやバンドマン」って結構多いんじゃないかと思います。

今回はそんなブランクがラッパーやものづくりする人にどういう影響があるのか挙げてみました。

 

かつての作りかたがしっくりこない

たくさんラップを書いてると、自分の中で作りやすい手順というものが結構はっきりしてきます。

僕だったら、フローをストック→テーマもらう→言葉を乗せる→推敲みたいに。人それぞれだと思います。

ただこれは自分に合ったやりかたとはいえ訓練することで身についたものなので、作らない期間ができるとその分だけやっぱり衰えます。

やりだしてみると、自分の確立したと思っていた作りかたがしっくりこなくなります。

僕はフローはずっと考えてたのですが、それに言葉を乗せていく作業が相当てこずってます。

ほんとにラッパーかよって感じですね。推敲の段階まで来ると結構スムーズなんですけど。

 

そのくせ他人の曲や自分の過去の曲は分析したがる

そして聞いてもないのに周りに話したがる。相当うっとおしいですね。これは僕だけかもしれない。

「ここでこう工夫してるな」

とか

「このアプローチはなかなか他のラッパーはやらないぞ」

とか

「KOHHはアンチもいるけど、このとっぽい感じ、このアプローチ、俺は好きかな」

とか。

やばい、こんな奴うざすぎる!書いててただ何かをこじらせてるだけの奴に思えてきた。

 

アイデアをストックしてる引き出しが開かない

前は、自分のラップについてアイデアを適切なところで使えてるという感覚がありました。僕はこれを引き出しが上手くなったなーと当時思ってました。

今はその引き出し、結構ガタガタで開かない感じです。「あれ?この言い回し、このフローだとハマらないな、どれだっけどれだっけ」

「どう韻を踏んでたっけ」

みたいな時間がかなり長いです。

既存曲は相当ライブで身についてるので問題ないです。作るのとは全く別のノウハウだと思ってます。

でもだからこそ何年か空いてから新曲作るというのは、自分の衰えを自覚するのは、すごくやっかいです。

でも、ブランクの間に仕事や勉強、人生でいろんな経験をして、考え方とかも大きく変わってたりするだろうに、かつてのやり方が合う方が難しいですね。特にラップは言葉が主役ですから。

引き出しに油を注していくか、新しい引き出しを作らないといけないです。

 

こんな状態が続いて、

勘を取り戻したり、新しい自分の作り方が見つかればいいですけど、それができないと既存曲を繰り返してライブを消化していくだけになって、いつの間にかライブもしなくなってラップから離れていくパターンになるんだと思います。

既存曲を鍛えるのも大事ですが、活動にフレッシュさを保つためにも、新曲を作るのはやはり大事です。当たり前の話ですけど。

 

フレッシュさを保つなら、ラッパーとして新しい動きを取り入れてみるのもいいかもしれないですね。

制作→ライブだけの人ならアルバム制作に入るとか、地元で知った人の前でばかりライブしてる人ならツアー組んでみるとか。

 

このブログも、ラッパーとしてのフレッシュさを持つ最高の機会だと思ってます。

 

今ならリリック書ける気がする。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

名前:スイコ
ラッパー、デザイナー

鹿児島で音楽活動したりデザインの仕事をしたりして楽しく暮らしています。

コメント

コメントする

目次
閉じる