韻に振り回されると個性を失うぞ【ラップの作り方 7】

ラップの作り方

僕のラップの作り方について、これからラップを始めたい人の参考になればと思って書いてきましたが、ラップを作るのに絶対韻を踏むという必要はないというのが僕の一貫した考え方です。

でもネットで「ラップ 作り方」みたいなキーワードで検索すると、

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「a,i,u,e,o」母音の組み合わせが共通する、例えば「たくさん(aua)」「爆弾(aua)」「拡散(aua)」みたいに、韻を踏んでる言葉を使って歌詞を書こう

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みたいな韻の踏み方について書いてる記事が多くて、やはり韻を踏んでこそラップなんだという認識があるんだろうと感じました。

 

韻を踏むことに振り回されてたら個性が損なわれる恐れがある

韻を踏むことはラップの醍醐味ではありますが、そもそも韻を踏んで「うまい」と思わせることと、メッセージを伝えることは別の技術です。

ライブでお客さんに「あ!7~8文字くらいでビシバシ語尾合わせてる!」と思わせてるときは、それが意識を邪魔してメッセージは伝わりにくくなってるはずです。

そして、ラップを作り始めの時は踏むことを優先しがちで、最初決めてたテーマやメッセージに着地せず収集つかなくなります。一言で言えば、無駄に韻踏んでて下品に聞こえるって感じでしょうか。

「7~8文字くらいビシバシ語尾合わせて凄いと思わせたい!」というならいいですが、作品を作るならそれはやっぱり嫌だと思います。

 

韻に拘るよりフローから入った方が始めやすい

多い文字数で韻を踏まなくても、ラップでリズムを作るなら2文字くらいでもフローでも成立させることはできるし、むしろフローが微妙だとたくさん踏んでてもリズムを損ないます。

そう思うと、フローをこだわった方がリズムを作ることにおいて汎用性があるので、踏むことにこだわらない方がいいと思うわけです。

リズムはリズムでしっかり作った上で、メッセージを歌詞にこめていく。それに慣れてきたら、韻も詩の中に取り入れていく。

ラップの作り方についてたくさん書かれてる記事とは順序が逆になりますが、僕はこの方が個性を守りながらラップを作れて、かつ詩のメッセージにも集中できるタイミングも確保できるので継続できやすいと思います。

 

有名なプロのラッパーのアプローチには必然性がある

有名なラッパーはたくさんいますが、韻を踏むラッパーでも踏まないラッパーでも、やはりプロのラッパーの韻に対するアプローチには必然性があります。

 

真田人やICE BAHNは韻をガチガチに踏みますが、韻を踏む行為が目立ちすぎて、メッセージを消してしまうような下品なことにはなってません。スタイル形成に必然だからです。フロー、ライミングが高次元でマッチしてて、それがスタイルになってます。

呂布カルマや狐火や不可思議/wonderboyみたいに韻を踏まないと言われてるラッパーでも、リズムを生むためにちゃんと踏んでます。ただ、メッセージに重きをおくために、やはり必然的な分だけになってます。

 

硬く踏んでも浅く踏んでも、その韻に対するアプローチはそのラッパーの強烈な個性になります。そして個性を作るということは、ラッパーにとって何文字で踏むかということよりも遥かに重要です。

 

なんだかんだ書きましたが、歌詞を書くたびに僕も韻について悩むことはたくさんあります。その度に韻を踏むことの意味を考えて、韻に振り回されないように作詞できたらいいと思います。