ラッパー般若の自伝「何者でもない」が最高だった

こんばんは。

先月インフルエンザになった時に、家で暇だったのでKindleで買って読んだ、ラッパーの般若の自伝「何者でもない」が今日改めて読み返しても最高だったので、ここで紹介します。


母子家庭で育ち、いじめられっ子だった少年時代。
暴走族を結成した仲間達に囲まれながらヒップホップに夢中になった10代後半。
名前を売りたい一心で、人気アーティスト達のライブにカチ込んだ20代前半。 長渕剛に見出され、武道館ライブで前座を務めた20代中盤。 自主レーベルを立ち上げ、孤高のラッパーと呼ばれ始めた30代前半。 そしてテレビ番組「フリースタイルダンジョン」への出演。 般若はいつだって熱かった。 自分の存在を証明するために、敵も味方も巻き込む熱量で限界突破を繰り返してきた。 そしてついに、武道館での単独ライブにまでこぎつけた。疾走の先に見えた景色とは一体何なのか。 ヒップホップの枠を超えて走り続けるラッパー般若、初の自叙伝。

幻冬舎公式HP 書籍紹介より引用

般若好きにはすごく読みやすく嬉しい内容だった

紹介にもある通り、すごくハングリーで熱量のある男の人生が綴られていて改めて般若が好きになる内容でした。

ステージでのクレイジーさがよく取り上げられていますが、思慮深さというか心の葛藤とかもすごく丁寧に書かれていて、多分本当に優しい人なんだろうと思いました。

僕の好きな読書系ブロガーの方が、「文章力は少しアレで読みづらいけど熱量がすごく、般若を好きになった」とかレビューしてて、

「般若の文章力がアレとは何のつもりだこの野郎」と思いまんまとアフィ踏んで買いましたが、僕は読みやすかったです。

というのも会話でもないところで「」を多用してるんですが、般若の曲名とか抜粋されたパンチラインが文章の中で使われており、そこを強調する感じで使われていたので、

「成程僕は嬉しいけど知らない人は読みづらいのかも」と思いました。

僕は般若を知ったのは2005年、鹿児島中央駅アミュプラザに当時あったHMVのHIPHOPコーナーに置かれてた般若の2nd「根こそぎ」でした。

1曲目サンクチュアリから持ってかれて、視聴コーナーでアホみたいに頭振ったのを思い出します。

「根こそぎ」を出した頃の般若は26歳頃で、この頃般若はどんな生活してて、どんな苦しみをもってたかというのも書かれてて、このあたりで僕は涙が出そうでした。

それ以外にも女性ラッパーRUMIと組んでZEEBRAとYOU☆THEROCKのラジオにZEEBRAをディスったテープを送ったらそれがラジオで流された話や、

2004年長渕剛の伝説の桜島ライブで当時ほぼ無名の般若が長渕ファンの前に立ってライブした話など、痺れるエピソードの裏側も書かれてて最高でした。

あと電子書籍のみの特典で、人気番組「フリースタイルダンジョン」の初代、二代目のモンスターMC達の、般若目線の細かい分析が結構なボリュームで書かれててこれは読んでてワクワクしました。

余談ですが高校1年の頃「根こそぎ」にハマった僕は、代表作「やっちゃった」を友達とカラオケ行って歌っても誰も知らず、「スベッてるよ」とか言われても歌い続けてたんですが、

その1年後くらいに鹿児島でもラップ好きなら般若は誰でも知るくらい人気出て、その友達たちが「やっちゃった」を歌おうとマイクを取り合ってるのを「こいつらマジでアホだな」と思いながら眺めてたのを覚えてます。

「ポケットからパケとやらが出てきたら何がまずいんだろう?」とか当時思ってました。

読むならKindle版がオススメ

上で書いたモンスターの分析の他に迫力満点のライブフォトも電子版限定で載ってるので是非Kindleをお勧めします。

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この記事を書いた人

名前:スイコ
ラッパー、デザイナー

鹿児島で音楽活動したりデザインの仕事をしたりして楽しく暮らしています。

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