【ラップの作り方】|まずはフローを作ることからはじめよう

先日チャットにて

友達「ラップやりたい!ラップで曲作るのってどういう手順でやってる?」

「(あんまり考えたことないな…)16小節で起承転結をさせられるようにしてるかな?」

友達「なるほど、具体的にはどんな感じ?例えば、音源聴くテーマ歌詞を書き出す韻の場所 とか」

フローをたくさん作っておくテーマを決めるフローを崩さないように歌詞を入れる書きあがったらやってみて調整する、かな?他の人が同じ手順なのかは知らないけど」

友達「へえ」

 

この後返信来ませんでした。教えてって言ったくせに。

ただ、今まで長いことラッパーとしてライブや音源出したりしてきましたが、自分がどういう手順を踏んでラップ、リリックを作ってるかはそんなに気にしてこなかったのでちょっとしっかり考えてここで書いていこうと思います。

 

また、ラップやりたい、始めてみたいという人がこれを見てわかるような記事になるよう、気を付けて書いてみます。

 

まず、あくまで僕の手順ですが、こんな段階を踏んで作ってます。

  1. フローの引き出しをたくさん作っておく
  2. テーマについて自分の答えを一言でまとめる
  3. フローのイメージ第一に言葉を入れていく
  4. いったん書きあがったらやってみて、歌い方や字数とか調整する

 

普段からフローの引き出しをたくさん作っておく

フローっていうのは、簡単に言うとラップの歌いまわしのことみたいです。なんかの記事に書いてました。

自分的には、普段好きな音楽聞いてるときにフンフンいいながらリズムをとる、あのフンフンのことだと思ってます。

フンフン言ってる時って、自然とリズムをとってますし、気分が乗ってればメロディものせたりして、気づけば長々と僕はやってたりします。

このフンフンって、実はもう言葉をのせられる土台のようなものが生まれていると思います。ラップのフローはこのフンフンを発展させたものです。

 

ひどい説明ですが続けて書いていきます。

 

「ラップだ」ということを意識してフンフンする

もちろんこのフンフンにそのまま言葉をのせてもかっこいいラップにはならないので、フローと呼べるものになるにはそれなりにラップらしさを意識してやることになります。

フフフンと細かくリズムを刻んでみたり、カ行やタ行でリズムを強調させてみたり、息を切ったり長く吐いてみたり。

そんなことを意識して繰り返してると、好きなラッパーのラップを改めて聴いたときにどんな歌いまわしの工夫がされているかが気付けるようになってくると思います。

 

そうなれば、いったん歌詞は気にせずに、その歌いまわしを真似てみるといろんな工夫がされてることに気付けると思います。ラッパーによっては、すごくノレるけどどこでリズムをとってるのかわからなかったり、すごくゆっくりのせてて息がすぐ切れたりしてすぐには真似できない歌いまわしをしてるものもあります。

 

これをやり続けてある程度慣れたら、「俺ならこうのせるな」とそのラッパーとは違う乗せ方を考えるようにします。僕はこれがすごく多いです。そのラッパーのフローよりもすごくどっしり間をとってみたり、無理やり三連譜にしてみたり、話し口調にしてみたり。他人の作った歌詞で色々試してしまいます。

 

そんな感じで気軽にやれるものなので、思いついてもよっぽどよくない限り、別にメモったりとかはしません。ただ、ラップ/ヒップホップに限らず音楽聴いてるときは常にやってます。むしろやってない時がないくらいです。

これをやってれば、いざ歌詞を書くぞという段階でもやりやすくなるはずです。

 

あまりラップの作り方って人と共有しないから、自分だけのやり方なのかなと思ってたのですが、ラッパーのDOGMAがニートTOKYOというYOUTUBEのチャンネルで似たようなことを言ってたので、もしかしたらラッパーはみんな踏んでる手順かもしれないですね。ニートTOKYOはこれを書いてる現在(2018/07/23)はなぜか見れなくなっててURL貼れなくて残念ですが…

 

最後に、昔作った曲ですが、当時フローにこだわって作ったやつをのせます。

1:25∼2:08でラップしてるのが僕です。

これはラップをのせる曲(=トラック)を聴いてフンフン言ってたら、

「タタタタタタタタタタタタタタ―ン!タタタタタタタタタタタタタタ―ン!」みたいなのが思いついたので発展させて作りました。説明がひどいので聴いてもらえたらと思います。

 

歌詞(=リリック)

どこまで我が持論エゴまかり通す 常に上のレベルめざしREADY GO

かねてからそう 考えてたこと 鍛え上げたスキルでマイクにがなろう

兎にも角にも先人からまず学ぼう 言葉が商売道具こだわる日本語

日本刀のような鋭さ純国産 いっとくかぶっとぶSOUND EX-ID音楽製作所でREC

そこらに転がるトピックをリリックに掘り起こして突き詰めていく史実の意味

覚悟 ラブソング 数多くの過去塗り替えるイマジネーション 今に見てろ

どこまでもオリジナル 増やす手癖 口癖 一瞬の閃きが道しるべ

テイク1 テイク2 テイク3 4 明りの消えないラボ SOERHT

 

まとめ

フロー=多分、歌いまわしのことを指す

フンフンは鼻歌のことでよかった

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この記事を書いた人

名前:スイコ
ラッパー、デザイナー

鹿児島で音楽活動したりデザインの仕事をしたりして楽しく暮らしています。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 解説、参考になりました。

    自分はもう良い年齢のおじさんですが16歳頃から日本語のラップをずーっと聴いてきまして、最近だとTHA BLUE
    HARBの強い影響もあり自分でラップの曲を作りたいと思った次第です
    全くの初心者なのでまだサウンドやレコーディングには程遠く、リリックをいつも考えて書いている段階です
    アップされてる曲もお聞きしましたが、とても熱量を感じる曲ですね!
    勉強になります
    ありがとうございます。

    • はじめまして、コメントありがとうございます!

      当時の自分の見解を書いた内容になりますが、参考になると書いた甲斐があって嬉しいです!

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