SOERHT -underclass- リリック|消えたトラックメイカー

ヒップホップユニット「SOERHT」のラッパー三人(roqtone、NO.A、僕)で書いた、当時のあがいても変えられない現状を表現した曲です。

三人とも描いてる現状は全然異なるんですが、現状を変える何かがどこかから来るのを待つのではなくて、自分の内から出てくる想いを頼りに先に進もうとしているような結論に至ってるのが、当時作ってて面白かったです。

 

タイトル:underclass

トラック:YUTA YAMANAKA

[:contents]

 

(1verse:酔虎)

見えなくなっては 見えてくるものと

見えてきては 見えなくなるもの

その間を 行ったり来たり

多分明日も その先も

いつからだろう 求めてやまない

ものに限って 手を伸ばしても届かない

「決して諦めない」とは聞こえはいいが

自ら課した枷は 日々重さを増す

どの過去を 掘り起こしてもつきまとう

公開の螺旋 断ち切るため

流行りが生んだ 薄甘い言葉じゃ

寒さはしのげない

ただ一つ この夜にたった一つ

笑えない歌を残したい

灰降る街の反逆のブルース

また変わらない朝が来る

 

(hook)

籠の鳥 街のしきたり 翼折れた一人の物語

 

(verse2:NO.A)

何冊も埋めたノート 比例はせずに残る在庫

マイクを握った数だけ 夢は遠ざかる

義理と人情で止まり 遊んでるだけか

結局は聴けば 歌う程 差を知って

本当はどこかで諦め 騙して奮い立たせて

精神の戦いはすり減る コンプレックスが逃げ場を作る

疲れた顔 寝れない夜 繋ぎとめるものは意地か責任か

問いかける 見えない先を追いかける

その日暮らしでも精一杯 この日を暮らし

今日もまたノートに手をつける

 

(hook)

籠の鳥 街のしきたり 翼折れた一人の物語

 

(verse3:roqtone)

流されるまま価値を生み出す

その恩恵は全てに行き渡らず

魂への収入を探す

離れていく家族を眺め

重く圧し掛かる格差

振り返る分岐点

まるで日々は憎しみや嫉妬を

生み出すためにあるように感じる

日銭を求め誠実に働き

隷属の中でも経験を増やし

より良い明日や儚い夢を

追い続けてる雑草の暮らし

その中の小さな喜びさえ

奪っていくような冷たい風

それでもなぜ心は折れない

変えたい未来があるから

 

(hook)

籠の鳥 街のしきたり 翼折れた一人の物語

 

このトラックを作ってくれたYUTA YAMANAKAは僕の中学からの同級生なんですが、すごくいいトラックをたくさん作っていました。SKY-HIの「FLOATIN’LAB」というトラックを公募するプロジェクトで最終選考まで残ったこともあり、それはYOUTUBEで聞くことができます。

 

「本気でトラックメイカーで飯を食う」と宣言して5年、今では連絡がつかないんですがどこで何してるんだろう?一緒にまた曲を作れたらと思っています。

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この記事を書いた人

名前:スイコ
ラッパー、デザイナー

鹿児島で音楽活動したりデザインの仕事をしたりして楽しく暮らしています。

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